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オフサイド・バックパッカーズ(10)

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試合の展開は、ピッチよりも、隣の席の白髪混じりの観客を見ていた方がハッキリ分かる。先制はしたものの、ホームゲームだというのに、いまひとつピリッとしないVfBシュトゥットガルトが、たびたび好機を逃す。

案の定、あと数分しのぎ切れば、勝ち点3を積み上げれるところで、SCフライブルクのカウンター攻撃がツボにはまって失点。その後も、攻めはするものの、ゴールがやけに遠い、小さいと、感じる時間帯を経て、引き分けという苦い結果を告げるホイッスルが鳴った。

試合終了の余韻もそこそこに、帰り支度を始める人の流れの中で、勝敗以上に、試合途中のかみ合わないサッカーに落胆、と、雰囲気を感じ取ったのは、聞き取れないはずのドイツ語の会話の中で、何故か聞き取れてしまうお馴染みのフレーズのせいなのかもしれない。

Sバーンを乗り継いで、シュトゥットガルトのハウプトバーンホフにたどり着く頃には、春とはいっても、まだ日の短いドイツ中南部地方の空は薄暗くなっていた。

チケット売り場脇の階段を下りたキオスクで、スタジアムで食べ損ねたソーセージを駅弁代わりに買い込み、コインロッカーから、ひしゃげたザックを引っ張り出すと、ホームに入線してきた、フランクフルト行きのインターシティの客車に向かって歩き始めた。

ふと見上げた、列車の行き先掲示板の始発地ミュンヘンの表示に、朝に出会ったカールスルーエのサポーター達、帰りのローカル列車の中でもビールを楽しめていれば良いな、と思った。(つづく)

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